冨士平 和YAMATO FUJIHIRA
四国化成工業株式会社
研究開発本部
機能材料開発部
第二開発チーム
2022年入社/徳島県出身
工学研究科 工学専攻 卒業
大学院では有機化学の研究に取り組む。2022年に四国化成工業株式会社に研究開発職で入社。学生時代に学んだ有機化学を活かして、半導体プロセス材料の開発に奮闘中。取引先からの受注に加えて、新製品の開発・提案にも力を入れている。
Q. 四国化成に入社した理由やきっかけを教えてください。
大学では、広く化学を勉強したいと工学部を選択し、大学院まで進学しました。有機化学に興味を持ち、有機フッ素化合物の研究を行いました。就職活動では、「地元企業で化学に関する会社」と探す中で四国化成と出会い、規模感がちょうどよく、面接時に自身のアイデアを仕事に活かすことを重視してくれる会社だと感じたことを覚えています。最終面接の前に今の部署のメンバーを集めて座談会を開いてくださり、そこで、「自分のやりたいことを実践できる会社だ」という話を聞き、そのことも入社のきっかけとなりました。
Q. 入社後、実際に働いてみた上での感想を教えてください。
自分のやりたいことや思っていることなど、アイデアを上司や先輩に相談し、「それは面白そうだ」となったら、すぐに開発するという風土があります。あくまでお客様からの案件が最優先ですが、新しいことをどんどんやっていこうという雰囲気はありますね。若手でも責任感のある仕事を任せてもらえますし、チームの一戦力として認めてもらっています。また、思いのほか大学の研究室でやってきたことが活かせる職場だなと感じています。大学の研究室では合成実験・分析の繰り返しでした。そういう意味では、学生時代からやってきたことを現在も続けているような感覚があります。
Q. 現在のお仕事の内容について教えてください。
機能材料開発部では、スマートフォンやパソコンなどに使われる半導体の製造に欠かせないプロセス材料を、有機化学を活かして開発しています。取引先は、電子機器の部品や基板を製造するメーカーで、「こういうものがあったら便利なのですが、四国化成さんで作れますか?」というような依頼で案件がスタートすることが多いです。四国化成が半導体の業界に参入したのは、ここ5 年ぐらいのことです。最初は知識もノウハウも少なかったのですが、なんとかお客様の要望に応えようと真摯に対応してきた結果、最先端材料のものづくりを通して、お客様との信頼関係を築くことができました。最近では、お客様に必要とされる材料を、当社から提案することも始めました。現在、全社を挙げて「独創力で、“一歩先行く提案”型企業」を目指しており、私の部署でも、どんどん新しいものを提案していこうと開発を進めているところです。
Q.
仕事における苦労はありますか。
どういうときに、やりがいや喜び、面白さを感じますか。
想定外の事態が起こった時に早急な対応を求められることがあります。やりがいを感じるのは、チームのメンバーと協力しながら、そのような困難を乗り越えられた時ですね。また、思い通りになるケースは全体の3割ほどで、基本的に困難な状況ではありますが、その分、求めるものが完成した時は喜びが大きいですし、自分が開発した化合物がお客様に喜ばれた時は、自分のアイデアが間違っていなかった、とやりがいにもつながっています。
Q. 大学での研究と会社での研究では、どのような違いがありますか。
大学では、使用する材料や方法を問わず、新しいものができさえすれば研究成果となりました。会社での研究は、工場での製造まで考えなければなりません。工業原料の有無や、製造コスト、工場で可能な製造プロセスなど、制限のある中で考えるというのも一つ面白い部分だと思います。また、実際に社会に役立つものを作っており、スマートフォンやパソコンなどの製品として、「人々の暮らしを豊かにするものづくり」であることも、大きな違いではないでしょうか。研究室では数g単位だったものが、会社では数十~数百kgの規模で開発するなど、初めはスケールの違いに戸惑うこともありましたが、多くの先輩方に助けられながら、ものづくりをする楽しみは、大学では味わえないことかなと思います。
Q. 今後、チャレンジしたいことは何ですか。
当社オリジナルの製品を自身の手で開発したいと考えています。自分のアイデアを製品化してお客様に喜ばれた時、その価値を認識できますし、売れた時は頑張ってよかったと実感できると思っています。
Q. 四国化成の「独創力」とは、どのようなことだと思いますか。
「新しいアイデアを考え続けて、積極的にチャレンジしていくこと」だと思います。特にメンバーそれぞれが自身のアイデアを持って、意見交換しながら目標達成に向かって取り組んでいる時に、独創力を感じます。新しいものをどんどん創ってお客様に提案していく。今まさにチーム全体で「独創力」を実践していると思っています。
Q. これまで「自分の限界を超えた」と思った経験を教えてください。
どこが限界なのか正直なところ分かりません(笑)。今まで頑張って何とかして乗り越えられてきたので、「もうこれが限界だ」と思ったことはあまりないですね。常にチームメンバーが一丸となって、限界を超え続けられている状態かもしれません(笑)。
Q. 四国化成における、あなたの「使命」とは何ですか。
今までと同じことをするのは誰でもできます。自分にしかできないことをしたり、新しい製品やプロセスを追求したりする方が面白いですし、それが役割だと思っています。これからも既存の考え方や手法にとらわれず、積極的にいろいろな課題にチャレンジしていきます。
様々なフィールドで
新たな可能性に挑戦する
四国化成の社員達を紹介します。
就職活動の会社の印象や、仕事のこと、
職場の雰囲気など
いろいろな想いを、
ホンネで語ってもらいました。