谷本 達昭MICHIAKI TANIMOTO
四国化成工業株式会社
生産・技術本部 徳島工場
技術部 プラント技術課
2008年入社/香川県出身
工学研究科 機能創成専攻 卒業
大学院で情報と医用工学を専門に学び、地元・香川にある四国化成工業株式会社に入社。プラント技術課の課長補佐として約20人のメンバーと共に数々のプラント設計・保守に従事している。完成した現場を我が子に見せた時の「こんなに大きいのが作れるってすごい」という言葉が励みに。
Q. 四国化成に入社した理由やきっかけを教えてください。
地元の香川県で、電気・情報分野のエンジニアリング職を中心に就職活動をしました。四国にありながら世界トップシェアの化学品を生産していたこと、化学品生産設備プラント設計の機電系エンジニアの採用があったこと、業務においては企画から設計、調達、建設まで一貫して関われることに魅力を感じて、四国化成に入社しました。また、説明会や面接、入社試験などで社員の皆さんと接する中で、非常に丁寧に、温かく、正直に質問に答えてもらったことが印象的で、そういったアットホームな社風も入社を決める理由の一つになったと思います。
Q. 現在のお仕事の内容について教えてください。
工場内でプラントを新規建設する際の計画・設計検討をはじめ、既存プラントの改良や保守などを行っています。新規のプラントを具現化する流れとしては、まず、研究開発チームが新製品を開発、その製法を実現させるにはどのような設備が必要か、開発・製法担当者や運転オペレーターなど関係者と協力し検討を進めていきます。次に、チームのメンバーが機械や電気、化学などの専門知識を生かして設計資料を作成。業務のなかで、この設計が6~7割を占めます。完成した設計図をもとに発注先に依頼し、工事に着工。スケジュールと安全管理を行い、プラントが完成しテスト運転に問題がなければ引き渡しとなります。昨今は資材や人手不足により、計画から製造開始まで5年ほどかかります。
Q. どういう時に、やりがいや喜び、面白さを感じますか。
プラントの計画・設計では、実に多くのことを検討する必要があります。例えば、機械装置一つとっても、どのくらいの大きさが必要か、運転条件は、購入先は、法令対応は…という具合です。また、機械装置も1台だけとは限りません。場合によっては数百台近くになるケースもありますし、装置同士を接続する配管や、電力を供給するための電気配線など、正直、検討事項がいくつあるのか分からないくらいです(笑)。それでも、一つ一つの検討を完了させ、苦労して作った設計書をもとに、巨大なプラントが完成します。それを目にした時の喜びや達成感、充実感は計り知れません。
大変な仕事のように聞こえますが、一つ一つのことはとても単純で、文系の学生も十分にこなせます。コツコツと積み上げていく必要はありますが、それが好きな人には向いている仕事だと思います。
Q. 就活生に向けて、プラント技術職の魅力を教えてください。
一番の魅力は「地図に残る」仕事であることです。プラントは巨大な建造物なので、長い間、地図上に残ります。インターネットの地図サイトを開いて「この建物は私が設計したんですよ」と言うと大抵驚かれますし、私の子どもにも「こんなに大きいものが作れるってすごい」と言ってもらいました。そういう時は何となく誇らしいですね。
自分が完成させたプラントが目の前にあり、それが稼働して製品が生まれていくというのは充足感がありますし、製造という会社の基幹部分を担っている責任を感じると同時に、大きな達成感もあります。そういったところが、この仕事の魅力かなと思います。
Q. 今後の目標、チャレンジしたいことは何ですか。
製造業に限ったことではありませんが、人手不足や技術継承といった「人」に関わる課題、カーボンニュートラルをはじめとする「環境」に関わる課題など、私たちも様々な問題に直面しています。これらの課題を解決するために注目されているのが、「IoT」や「AI」といったデジタル技術です。当部署はデジタル技術との親和性が高いですし、現場に近いところで問題点を正しく把握できます。この強みを活かし、「人・テクノロジー・環境」がつながり、融合した工場の実現に向けて積極的にチャレンジしていきたいですね。
Q. 谷本さんが日々感じている、四国化成の「独創力」について教えてください。
「独創力」とは、「自分の”想い”を実現するためのパワー」だと考えています。”想い”とは、「新しい製品を開発したい」「もっと効率的に製品を作れるようにしたい」「より多くの人に製品を買ってもらいたい」「誰もが働きやすいと感じる職場環境や仕組みを整えたい」というような、高い目標を追い求める気持ちです。”想い”を持つこと自体はそれほど難しいことではありませんが、いざそれを実現させようと思うと、行動を起こしたり、何度も考えたり、粘り強く取り組み続けたり、膨大なパワーが必要です。四国化成にはそうしたパワーを持ち合わせている人が多く、それを「独創力」と呼ぶのだと考えています。
Q. 「自分の限界を超えた」と思った経験はありますか。
プラントの設計は通常、数年かかるのですが、以前、半年未満で全体設計を完了させたプロジェクトがありました。この時はさすがに、「超えたな…」と感じました(笑)。
Q. 四国化成における、あなたの「使命」とは何ですか。
私自身が「いかに楽しむか?」を行動の理念としていることもあり、「誰もが楽しいと感じながら働ける場所をつくること」が使命だと考えています。楽しむことができれば、アイデアも湧いてくるし、仕事もスムーズに進み、そこから生まれる製品やサービスもより良いものになります。また、楽しく働くことができれば、人生はますます豊かになっていきます。「働く場所=プラント」をより良い職場にすることを使命として、今後も日々業務に取り組んでいきたいと思います。
様々なフィールドで
新たな可能性に挑戦する
四国化成の社員達を紹介します。
就職活動の会社の印象や、仕事のこと、
職場の雰囲気など
いろいろな想いを、
ホンネで語ってもらいました。