CAREER STEP

岩手で育ち、新潟大学・同大学院へ進学。学生時代に得た化学の知識と経験を活かしたいと四国化成に入社。有機合成技術を応用した新しい密着性向上プロセスGliCAPをはじめとする表面化学材料の研究開発を担当。気候も人もおだやかな香川での暮らしが気に入っている。

一緒に働く“人”を大切にしたい。
自分自身を見つめ直した就職活動。

Q. なぜ、四国化成に入社しましたか。その理由やきっかけを教えてください。

四国化成を選んだのは、これまで学んできた有機化学の経験を活かすことができることと、自分の感覚に近い方が多いと感じたためです。就職活動中、私は自分がやりたいこと、大切にしたいものが何かを考えて、とても悩みました。大学での人間関係に悩んだこともあり、私が大切したいのは“一緒に働く人”だと思ったんです。研究は一人で行うものではなく、意見交換や細かいやりとりなど人と関わることが多い。四国化成のインターンシップで人事の方や研究開発の方々と話したとき、まさに人に魅力を感じて入社を決めました。

Q. 入社後、実際に働いてみた上での感想を教えてください。

想像していた以上に面白いというのが一番の感想です。先輩方はやさしい方が多いですし、業務についても丁寧に教えてもらえます。チーム内は発言しやすく、1年目の私にも「どう思う？」と、リーダーは意見を聞いてくださいます。もちろん大変なこともありますが、いい人に恵まれてたくさん経験をさせてもらっているなと思いますね。大学の研究室では自分の力量や采配で研究を進められましたが、会社ではそうはいきません。お客様からの発注ですので自由度はありませんが、研究がどう活かされているのか、どう利益を生み出すのかが見えるので、目標も見えやすい。毎日が充実していますし、少しでも早くチームの力になれるよう、成長していきたいです。

顧客のニーズに応えて対応する。
「研究開発＋顧客対応」が仕事の醍醐味。

Q. 現在のお仕事の内容について教えてください。

「GliCAP（グリキャップ）」という製品の研究開発を担当しています。GliCAPは金属と樹脂を接着するための「のり」のような働きを持つ製品で、5Gをはじめとする電子機器の高速化に必要となる製品です。チームに配属されて半年ぐらいで、ようやく内容が理解でき、先輩方の会話に追いつけるようになってきました。業務内容は製品開発からお客様の対応など多岐に渡ります。合成した化合物を薬液として、特性評価を重ねて製品にしていきます。製品が完成すれば、お客様の現場に出向いての説明やお客様がより使いやすいようにするアフターフォローも私たちの仕事です。お客様のニーズを捉えての開発や顧客対応など、面白さを感じています。

Q. どういうときに苦労や喜びを感じますか。

配属された頃は、初めてのことばかりで覚えることが沢山あり大変でした。一つ覚えても次の開発では、内容が変わり、一筋縄ではいきません。けれども、内容を理解して繋がったときは嬉しいですし、もっと知りたい、もっと頑張りたいという気持ちになります。また、GliCAPがお客様のもとで評価されている間は、その結果が気になりますが、私たちの身近な製品に近づいている気がしてワクワクします。大学では長時間研究に取り組んでいたので、入社してからは規則正しいゆったりした生活を送れるようになりました。そのため、プライベートの時間も充実しています。食べることが好きなので、休みの日はカフェや讃岐うどんのお店をめぐるなど、香川のグルメなどを楽しんでいます。

一人ひとりがアイデアを持ち、
実現に向けて行動していく。

Q. 四国化成の「独創力」とは、どのようなことだと思いますか。

研修や実務を通して感じたのは、「小さな気づきを大切にし、行動していく力」です。先輩方それぞれが高度なアイデアや強みを持っていて、自分の気づきをどうやって実現できるかを考え、行動している人が多い印象があります。周りの意見を聞きながら、その人の強みを反映させながら実現させていく。そうした、一人一人のスキルを集めて一つにすることが大事だなと感じています。

Q. 渡辺さんの今後の目標を教えてください。

目標の一つは自分の考えを反映した製品を作ることです。独自のアイデアを発案できるよう、様々な知見を広げていきたいと考えています。二つ目は資格取得です。GliCAPは半導体などで使われることが多く、海外での需要が高まっています。より利益を上げていくには、海外進出は不可欠です。海外でも活躍できるように、英語や韓国語など外国語や知識の取得にも力を入れていきたいと思っています。